オフィスに複合機を導入するときにフルカラーの中古複合機を選ぶ場合がありますが、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
メーカー間での競争が激しくなっているのがフルカラーの複合機の市場であり、中古品も多数流通するようになっています。
モノクロの中古複合機もあり、新品のものも選ぶことができますが、オフィスでの使用を考えたときにどれを選ぶのが最適かはケースバイケースです。
どれを選択すべきかを決められるように現状を理解しておきましょう。
目次
1.フルカラーの中古複合機を選ぶメリット
フルカラーの中古複合機を選ぶメリットは安くて多機能な複合機を手軽に導入できることです。モノクロ印刷だけでなくフルカラーや二色刷りの印刷もできるのでポスターやチラシ、パンフレットなどの印刷も行えるようになります。
機種の数が多いのもフルカラーの中古複合機を選ぶメリットであり、多くのメーカーが力を入れて開発してきている商品なのが理由です。コピー機サイズのものからプリンターサイズのものまであり、プリンターサイズのものにはインクジェットタイプのものもあります。
目的に応じて必要な機能が揃っている機種を安く手に入れることができるでしょう。価格もかなり幅がありますが、安価なものを選ぶと10万円以下で購入することが可能です。必要なスペックによってはもう少し予算が必要になるものの、費用面でもサイズ面でもどのような規模のオフィスでも導入可能だと考えると汎用性が高い選択肢です。
カラー印刷はランニングコストが高い問題はありますが、モノクロ印刷をすればコストを削減できるため、必要時だけカラー印刷するという現場の運用をすれば問題ありません。また、中古複合機の場合には以前のオフィスで利用していた実績があるため、初期不良などで困る心配がないので安心です。
既に店頭在庫があることから納入までに期間もかかりません。そのため、コピー機やプリンターなどの故障が起こって修理が困難になり、すぐにでも現場に代替機を用意しなければならないというときには良い選択肢です。設定さえ終えてしまえばその日のうちに使い始められます。
2.フルカラーの中古複合機を選ぶデメリット
フルカラーの中古複合機を選ぶデメリットはかなりの数がありますが、現場によってはあまりデメリットにならない場合もあるので詳細まで理解することが大切です。まず、新品の複合機を購入した場合に比べると耐用年数が短いというデメリットがあります。
既に数年間は過去の所有者が使用しているため、あまり長くは使えないのが一般的です。
複合機の耐用年数は5年とされていて、ほとんどの複合機では耐久枚数が300万枚程度までとされています。使い方次第ではそれ以上使えることもありますが、既に過去の所有者が5年以上も使い、印刷枚数も300万枚を超えていることもあります。できるだけ長持ちするものを選び出すことが必要になるでしょう。
通常は中古複合機はリースされてきた印刷機か、スポット保守契約で使用されてきた印刷機が中古販売店に流れてきているものです。そのため、業者による管理がよく行われていて、何年間使用されていたかについても記録が残っているでしょう。購入するときにはメーカーなどに問い合わせてもらって何年間使用されたかを確認すると、どの程度の耐用年数が残されているかを推察することが可能です。
しかし、それでも
平均すると印刷枚数で30万枚、期間にして半年から1年程度で使えなくなってしまうとされています。そのため、印刷量があまり多くない現場に向いているのが中古複合機です。また、近い将来にオフィスを移転するときや、共同プロジェクトなどで一時的にオフィスを使うというときには良い選択肢になります。
一方、コストについて考えてもデメリットがあり、モノクロの中古複合機の方が安いのが一般的です。カラー印刷はほとんどしないという場合にはモノクロの中古複合機を購入し、カラー印刷の場合には別に用意したカラープリンターで印刷するという運用の方が安いこともあります。
しかし、一台で済ませられるのはカラー複合機を選ぶメリットであり、狭いオフィスではフルカラーの中古複合機を選んだ方がスペースを有効活用可能です。また、保守契約についても新品に比べるとコストがかかるのがデメリットになります。最初にオーバーホールが必要になることが多く、さらに月額料金が余計にかかることが多いからです。
3.フルカラーの中古複合機についてのまとめ
フルカラーの中古複合機はカラー印刷を必要としているオフィスでは最も安く複合機を購入する方法です。耐用年数が問題になる場合がありますが、通常は30万枚程度は印刷できます。
リースされていたり、カウンター保守で使用されていたりした中古で出回っていることが多いため、過去の使用状況についての情報を確認してもらった上で購入するのが合理的です。あまり印刷量は多くない現場や、1年程度で移転する予定の現場では最適な選択肢になります。