オフィスに複合機を導入するときにはモノクロの中古複合機を導入しようかと検討することがあります。
カラー複合機でもなく、新品の複合機でもなく、さらにリースでもないという選択肢を選ぶのにはどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
現場でどのように運用していくのかによってモノクロの中古複合機を選ぶのが最適かどうかが異なります。特徴をよく理解した上で、導入方法として適しているかどうかを検討してみましょう。
目次
1.モノクロの中古複合機を購入するメリット
モノクロの中古複合機を選ぶメリットとして最も大きいのは購入価格が安いことです。新品のカラー複合機の場合には百万円前後から数百万円というのが購入価格として標準的ですが、モノクロの中古複合機の場合には10万円前後から手に入れることができます。
少し古い機種を選べば5万円前後で扱っている場合もあるため、導入コストを最小限に抑えられるのがメリットです。中古複合機の品質はピンからキリまでありますが、一般的にはかなり状態が良いものが手に入るのも魅力と言えます。多くのオフィスではリースによって複合機を導入している現状があるからです。
リース期間が終わった複合機を中古品として市場に流通させているケースが多く、耐用年数が切れた直後というものが大半を占めています。リースで利用されてきた複合機はメンテナンスがしっかりと行われているので各パーツの劣化もあまり酷いことはなく、十分に運用していける良品が多いのです。
リース期間が3年ということも増えているため、3年から5年程度の型落ちの複合機が中古でよく手に入ります。現在から数年前ともなると既にかなり技術開発が進んでいて多機能な複合機が開発されていました。
モノクロの複合機の開発も進んでいた時代の製品なので十分に機能性があって快適に使えるものが手に入りやすいのが現状です。印刷についてはモノクロにしか対応していなくてもカラースキャンやカラーFAXは行える機種もあるため、カラー印刷を使用しない現場であれば特に大きな問題は生じません。
ネットワーク機能も充実していて、ストレージとしても十分な容量を備えているものが手に入ることから、運用の仕方によっては中古で十分と考えることが可能です。
2.モノクロの中古複合機を購入するデメリット
モノクロの中古複合機を選ぶデメリットも少なくありません。カラー印刷ができないのは当然のデメリットですが、中古なのでこれからどれだけ印刷できるかがあまり予測できないのがデメリットです。コピー機やプリンターとして運用するときには特に気をつけなければなりません。
カウンター数が明らかになっている場合には、壊れてしまうまでにどれだけ印刷できるかを予測できます。一般的にはモノクロの複合機は300万枚は印刷できるとされているからです。リースで利用されてきた場合や、カウンター保守を行ってきた場合にはメンテナンスが行き届いているので、どの程度印刷できるかはよくわかります。
しかし、あまりメンテナンスが行われていなかった中古複合機も流通しているため、想定していたよりも印刷できないまま故障してしまうというケースもあるので注意が必要です。平均的には中古複合機の印刷枚数として30万枚程度は可能とされています。そのため、たくさん印刷をする現場で利用するのにはあまり適していません。
ただし、中古未使用という希少な複合機を手に入れることができれば300万枚も利用できると考えられるのでお得になります。モノクロの中古複合機の場合にはほとんど出回っていないですが、見つけられたときには掘り出し物だと考えて購入を速やかに検討するのが賢明です。
このようなデメリットはあるものの、印刷目的では複合機を使う予定はあまりないという場合や、完全にペーパーレス化が進んでいて印刷頻度が極めて少ないというケースでは役に立ちます。多機能な複合機を選べば、スキャナーやFAX、ストレージなどの目的で利用することができるからです。
また、カラー印刷をするときはポスターなどの品質を重視するものばかりだからインクジェットの方が良いという現場もあります。そのような現場でモノクロ印刷をするときだけに使う目的で導入するのもデメリットをあまり感じさせない方法です。
3.モノクロの中古複合機についてのまとめ
モノクロの中古複合機は安いのが最も大きなメリットであり、オフィスに複合機を導入したいというときに重要な候補になります。特にカラー印刷を使用する予定がない場合に優れていますが、その他にも印刷以外の機能を活用したいときにも中古を購入するのが最適です。
印刷機能が最も寿命が短い場合が多いため、他の機能しかほとんど使わないというときには中古複合機で問題がありません。この場合にはカラーである意味もないので最もコストパフォーマンスが高くなるでしょう。